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年金研究会

(年金研究会 未来世代ネットワーク声明書)- 国民年金基金運用委員会の議事録の非公開提出を直ちに議決せよ -

2026.10.29

国民の老後資金に秘密はあり得ない

- 国民年金基金運用委員会の議事録の非公開提出を直ちに議決せよ -

 国民年金は、国民が生涯にわたり保険料を納めて積み立てた老後資金である。その資金をどのように運用するかを決定した過程に疑惑が提起されたのであれば、少なくとも国民を代表する国会は、その内容の真偽を確認できなければならない。

 今年、国民年金は国内株式のリバランスを猶予し、国内株式の目標比重も2度にわたって大幅に引き上げた。政府と国民年金は、市場への衝撃を和らげ、長期収益率を高めるための決定であったと説明している。

 我々は、その判断が誤りであったとあらかじめ断定しない。当時の市場状況や大規模な売却がもたらす衝撃まで考慮した合理的な決定であった可能性もある。

 そうであれば、なおさら検証を避ける理由はない。

 国会では、国内株式のリバランス猶予の過程に政府の株式市場浮揚の意志が影響したのではないかという疑惑が提起されているのに対し、政府と国民年金は、政治的な決定ではなく基金の長期収益性を考慮した判断であったと反論している。

  論争を終わらせる方法は簡単である。議事録を確認すればよい。

 現行の国民年金法は、市場に影響を及ぼすおそれのある案件の議事録の公開を一定期間制限しながらも、国会の所管常任委員会が要求すれば議事録を非公開で提出するよう定めている。市場に投資戦略を公開しようというのではなく、国民を代表する国会が非公開で意思決定過程を検証しようというのである。

 ところが今は、その最低限の検証さえ、与野党間の合意が成立せず阻まれている。

 国民年金は特定の政府や政党の資金ではない。政権の株式市場浮揚の手段になってもならず、根拠のない政治的疑惑の中に放置されてもならない。二つの問題を同時に解決する方法は、透明な検証だけである。

 とりわけ将来世代は、今回の問題を軽視することはできない。今の若者は、今後より高い保険料を納め、今日下された基金運用の決定の結果を最も長く背負わなければならない世代である。そうした若者に、自分の老後資金がなぜ既存の原則と異なって運用されたのかさえ確認できないまま、むやみに信じろと言うことはできない。

  基金運用の独立性は秘密主義から生まれるのではなく、政治権力からの独立と国民の前での責任が共にあるとき、初めて守られる。

 よって年金研究会 未来世代ネットワークは、次のように要求する。

  第一に、国会保健福祉委員会は党派的な利害を離れ、基金運用委員会の議事録の非公開提出と閲覧を直ちに議決せよ。

  第二に、政府と国民年金は、リバランス猶予および国内株式の目標比重変更の判断根拠、そしてリスク管理の検討資料を国会に誠実に提出せよ。

  第三に、今回の論争を契機に、政府の政策目標と国民年金の基金運用との間に明確なファイアウォールを築き、基金運用委員会の独立性と責任性を強化せよ。

 堂々とした決定であったなら、検証を恐れる理由はない。

  国民年金が守るべきものは、どの政権の体面でも、今日の株価指数でもない。国民の老後であり、将来世代の信頼である。

2026年10月29日

年金研究会 未来世代ネットワーク

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