[デスクコラム]君たちはどう生きるか2(2026-02-03)
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タイタニック号の沈没は、史上最大級の海難事故の一つであった。
しかし、その悲劇は突然訪れたのではなかった。航海中、氷山の警告は繰り返されたが、速度を落とすか進路を変えるかという選択が最後まで下されなかったために起きた事故であった。
(中略)
国家の政策からしてそうだ。
年金はすでに持続可能性を失ったという診断が何年も繰り返されているが、改革は常に「社会的合意」という言葉の後ろに押しやられる。
誰もが問題だという点には同意するが、どの世代がどれだけ多く負担するのかについての選択は、最後まで下されない。
不動産政策も変わらない。構造に手を付けるよりも選挙を意識した微調整が繰り返され、税制には手を付けられないまま、市場には歪んだシグナルだけが流され続ける。
財政もまた、まともに使うことも減らすこともできないまま時間を引き延ばす。明確な優先順位と説明の代わりに、負担を未来へと先送りする選択が続く。
(中略)
市場は、こうした沈黙を真っ先に感知する。
資本は政策の説明よりも、決断の有無を見る。だから不確実性が大きくなるほど、資本は去る方を選ぶ。
その結果は為替レートに真っ先に表れる。最近のウォン安は、単なるドル高の反映ではない。決定を先送りする構造が積み重なるほど、市場はその社会の未来を先んじて割り引くのである。
(中略)
発展途上国であった時期、韓国社会の問いは明確だった。どう成長するかということであった。しかし、1人当たりGDP(国内総生産)が3万ドルを超えた今、問いは違ったものでなければならない。
年金、不動産、財政、少子化、産業転換という複数のリスクを前に、どのような決断と改革で方向を転換するのかが核心とならなければならない。
タイタニックが沈没した理由は、迫りくる氷山の存在を知らなかったからではない。
知っていながらも、航路を変えなかったからである。
https://www.ajunews.com/view/20260202081550098