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年金研究会

ウイリョンの生態価値と「マシル生態食卓」

2024.01.04

[韓国日報・朝を開きながら・2024年1月4日]

ユン・ソンミョン 韓国保健社会研究院 名誉研究委員・元韓国年金学会長

経済学の背景を持って年金分野を研究してきたため、持続可能性・世代間の公平性・将来世代への配慮が主な関心事である。持続不可能であることが判明したにもかかわらず、改革は後回しにされポピュリズムだけがより猛威を振るう我々の社会を見ていると、憂鬱な結論の文章を書くことになる。

新年最初のコラムなので希望が込められた内容を扱いたいと思っていたところ、国立公園を訪れた経験が思い浮かんだ。国立公園公団常任監査諮問委員会のプログラムに含まれていた、北漢山(プカンサン)のウイリョン道と扶安(プアン)辺山半島の生態探訪院の運営方式が印象的だったからだ。北漢山の自然環境解説員によれば、牛の耳のように長く伸びており「牛の耳の峠道」を意味するウイリョン道は、歌曲『岩の峠』のモチーフだったという。悲しい事情もある。朝鮮戦争の際の避難路であり、北朝鮮の武装共匪浸透事件後は長い間出入りが制限されていた。

不便だからこそ良い点もあるものであり、生態保存がうまく行われているという。しかし、この土道を拡張し車両通行が可能になるようアスファルトまで敷こうという自治体からの要望に悩まされているそうだ。気候危機の時代において、ウイリョン道を含む国立公園は、開発圧力から追いやられた絶滅危惧種の逃避所であり休息所となっている。経済的価値への換算が困難な部分の保存の必要性について、我々の社会の共通の認識が必要だと思われる。

国立公園辺山半島の生態探訪院では「マシル生態食卓」を経験した。国立公園のマシル道と生態探訪院から名前を取ったマシル生態食卓は、60歳以上の地域の高齢者11名が探訪客と職員を対象に運営する食堂である。探訪客にはローカル食材で作った郷土料理を、60歳以上の高齢者には雇用を提供している。身動きが不自由な在宅高齢者世帯には弁当を配達している。

マシル食卓は国立公園公団・扶安郡・大韓老人会・韓国老人人力開発院の協業で誕生した独特な共生モデルである。民・官の4者が協力して設立した、高齢者の雇用を提供する社会的協同組合であり、高齢者親和企業である。

公団は職員向けの食堂運営空間をマシル食卓に無償で提供している。扶安郡はこれを「地域料理認証業者」に指定した。大韓老人会扶安郡支部は、高齢者親和企業および社会的協同組合の認可を支援した。老人人力開発院が高齢者親和企業に選定し、創業支援費と人件費を支援している。マシル食卓は公共機関と高齢者親和企業が連携した初のモデルだという。

直接食事をしながら筆者が関心を示すと、辺山半島生態探訪院のイ・スンホ前院長(現公団地域協力部長)のアイデアであると職員が耳打ちした。彼が多島海海上国立公園に勤務していた当時、この事業を構想したという。国立公園第1号の名品村である多島海の観梅島、また永山島名品村を造成しながら試してみたいと思っていた事業方式だそうだ。

コロナパンデミック以前の国立公園生態探訪院構内食堂委託業者の損益を確認した。2019年基準で、北漢山を含む9つの構内食堂はすべて赤字であった。コスト削減のために安価な食事が提供されることで状況はさらに悪化した。品質の低下が利用者の減少につながったからだ。おばあさんたちの真心込めた手料理が感じられた生態マシル食卓が、成功的に定着するかどうかをすぐに知ることはできない。それでも、少なくない肯定的な面は見ることができる。国立公園公団もマシル食卓を他の地域に拡大することを検討しているという。

扶安で始まった共生モデルに、超低出生・急速な人口高齢化・亡国的なポピュリズムであっても、努力と意志次第で解決策を見出せるであろうという希望を見た。この希望が消えないことを願う気持ちが、新年に入りいっそう切実である。

出典:韓国日報(原文を見る)

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